なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?
間延びする
頑張って読みました。これが率直な感想。
「できる人」が「できない人」に及びしている悪影響については、大変参考になったが、タイトルから想像される、『「できる人」へ育てる方法』は、正直プアー過ぎる。
ある方も書かれていたが、「できない人」の主張を代弁した本だと思って読むと、価値はある。だが「できる人」が「できる人」を育てる人に成長するにはという観点で読むと、かなり辛い。
結局、「できない人」をわかってあげよう! ということが筆者の主張のようだ。
『なぜ、「できない著者」は「できる人から育ててもらおうとするのか?』
読んでいる最中の違和感は
最後の最後、著者後書きで理由がはっきりします。
著者の「私はできない人でした。」
というカミングアウトによって・・・
カタルシスを狙いたかったのでしょうが、むしろ逆で
できない人の言い訳を聞かされてきただけかと思うと、
暗澹たる気持ちになりました。
永遠と”できない人”側からの考察が続き、できる人との違いを分析します。
解決法は書いてません。「できない人の思考法を理解し、彼らの立場まで
降りていってください。降りてきてください。」と書いてあります。
できない人はこうだ? という論調の同じような文句が
繰り返され、できない人へのレッテル、決めつけが加速します。
最後は、できる人が歩み寄ってください・・・。
本書は、できない人である著者が、
できる人のフリをして書いた、
コーチングセミナーへの販売宣伝商材です。
コーチング技術が日本に輸入されてから時間が経っています。
それほど優れているのならば、すでに世の中はかなり改善されていることでしょう。
人材育成はそれほど楽ではないことの証明です。
先鞭を気取るならば、もっと人生経験が必要でした。
人が育たないのは、「その土壌で育つ品種じゃない。土壌ががあっても種がない。
種があっても栄養分がない。栄養があっても吸収する器官がない。」
真逆なだけだと思います。著者に共感できたのは、観察眼を磨くこと
これは大切ですが、当たり前すぎですね。
痛いところをつかれて腹立たしいくらい
会社は人なりと認識しながら思うように育成できない者として、
これほど自分の痛いところをつかれるとは。部下ではなく自分に
向き合うことを強いるメッセージは、ある意味では苦痛。しかし
そのぶん気づきが多く、部下を云々するまえに自分を甘やかして
はならないと痛感させられる。相手に自分がどう映っているかが
少しわかった気がして、諦めかけていた相手へのアプローチにも
ふたたび意欲がわいてきた。

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発売日: 2005-12-08
発売元: 日本実業出版社
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